「出世」と聞くと、皆様はどんなことを思い浮かべますか?
評価・給料アップ、権限と責任もアップ、社内政治、競争、などなど。
色々と連想されると思いますが、
特に法人営業職の人にとって出世は、自分の身の回りの環境が変わり、求められる仕事の内容が変わってきます。
当たり前ですが、出世するにつれ、より自社及び顧客の経営に近いレベルに身を置くことになる訳ですが、
これが、法人営業の仕事を大きく変えることになります。
【good】顧客の経営層へのアプローチ
法人営業において成果(≒契約)を上げるには、顧客の経営層≒決裁権者へアプローチするのが大切・不可欠です。
その際、出世していて役職が高く、自社の経営にも携わっていることで、経営層に近い視座で対話ができます。
これは、私も実感しており、自社のマーケティング等の、経営層が大きく関与するプロジェクトにいくつか関わってきたことで、法人として会社が目指すべき方向等に対する一定の見識を持つことができるようになりました。
特に、人材採用活動に携わると、客観的に自社の課題を分析し、それに必要な人材の条件を考えたりすることになるため、経営的視座を持つのに役立っていると思います。
※現場が、採用活動に積極関与するのは、中小企業ならでは?かもしれませんね。
【good】顧客にとっても、自社を優遇してもらいやすくなる
特に「ビジネスにおいてはスピードが命」とよく言われますが、本当にその通りだと思っています。
自社を担当する営業マンが出世して偉くなると、その営業マンの決裁権の拡大によって、顧客側もメリットが得られると思います。
金額や納期の交渉事はもちろん、それらを判断するスピードも、営業担当が出世して役職が高く裁量が大きければ、当然早くなるからです。
※なので、皆さんの仕入先の営業マンに優しく、育成してあげましょう(切実)
【good】ワーク・ライフ・バランスも基本的にはやりやすくなる
仕事以外の、例えば家族や趣味等のプライベートを重視する人も、出世すべき、出世すると、より公私のバランスが取りやすくなると思います。
サラリーマンである前に、1人の人間なので、家事等、会社の仕事以外もこなす必要があります。
公私を両立することが、出世することによってどんどんやりやすくなってきていると実感しています。
もちろん、より仕事が忙しくなる可能性はありますが、基本的には自分の裁量が大きくなり、色んなことが調整しやすくなるはず。
どんどん、特別扱いされることを目指しましょう。
【bad】あるべき論、正論、振り回される
デメリットも1点書いておこうと思います。
経営層に近いポジションで仕事をすると、あるべき論や正義・正論が飛び交います。
正論には、なかなか言い訳ができません。
逃げ場所がなく、辛い思いをすることもあるかも…(これも実体験)
また、朝令暮改に振り回されることになります。
私は、変化の激しい時代、経営の舵取り・重大な判断をする経営者には、朝令暮改はむしろ必要なスキルだとさえ思います。
しかし、一緒に仕事をするとなると、それはもう大変です。まして、法人営業は、自社と顧客の両方の経営層を相手にすることになるので、たまったものではありません。
※ちなみに、対策・コツとしては、常に先手で「前回までに合意した内容を振り返る」ことだと思います。
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