今回は、中小企業の入社後研修や教育制度について書いてみたいと思います。
※あくまで私が働いてきた経験からの内容で、必ずしも全ての企業が該当する訳では無いと思います。
OJTが基本、制度的に確立されているものは少ない
まず、会社の制度として確立されている研修内容や教育プログラムは、はっきり言って少ない、というか現場で活躍するには不十分な印象があります。
3ヶ月程度の社内研修と外部研修、その後は基本的にOJTで現場に出て先輩社員から学ぶ、というのが基本になると思います。
社内研修、「自習と言われても何すれば…」
実体験でもあり、後輩社員からも言われることもあるのが、「自習時間」。
自社の業務で使う用語を調べたり、業界知識についてのオリジナルのテスト問題に取り組んだり、なのですが、これが現場ではほぼ役に立たない…
私の会社では、年々徐々に改善していっている気配はあるのですが、それでも、なんの知識もなく入社してきた新入社員には、目的意識をもって取り組むのは非常に難しく、結果、何も残らない感がすごくあります。
外部研修、営業として学べるものが少ない
社外の研修会社や同業他社等が開催している新入社員向けのセミナーに参加します。
名刺の渡し方等のビジネスマナー研修は、恐らくどこの会社でも実施すると思いますが、これはまあ有用。
しかし、「営業職」ということに関して言うと、「あとは現場に出て学べ」という感じでした。
これは、今や後輩社員に仕事を教える立場になったから分かるのですが、営業って、教えるのが難しい。
デキる営業マンなら、体系的に自分の経験・知識をスキル・テクニックとして蓄積していて、他人にも言葉・文書として伝えることができるのだと思いますが、私のような普通の営業マンは、何となく・経験しながら覚えてきて人並みには仕事を回せるようになったものの、体系的に教えられる知識はほぼ無し…
エース社員的な営業マンに頼らざるを得ない(それで業務は回せるし会社規模も小さいのでそれなりの業績も保てる)ところが、中小企業では仕方ないかなあと思ってはいます。
では、どうすれば良いのか?
私の個人的な答えとしては、以下の4つ。
- 必要な基礎スキルを見極めて自ら学ぶ
- 都度、振り返りをする
- 先輩の真似をする
- 社外との繋がりをもつ
必要な基礎スキルを見極めて自ら学ぶ
色んな先輩ビジネスマンが言っていますが、
・会計
・IT
・マーケティング
等は、どのような会社、営業職に限らずどのような職種でも、ビジネスマンとして備えているべきスキルだと思います。
これらスキルを、本、資格、YouTube、識者のブログ等のメディア等、それぞれに適した勉強を自らするのが重要だと思います。
私も、 本、資格、YouTubeを、基礎スキルの勉強として活用しています。
都度、振り返りをする
特に中小企業×営業職においては、早いうちに自分の担当顧客をもち、1人で商談に臨む会社も多いのだろうと思います。
上手くいった商談、失敗した商談、1つのプロジェクトが終わった時、等のタイミングで、成功・失敗の共通項を見つけるための、振り返りをし、ノウハウを蓄積していくことが重要だと思います。
もちろん、先輩社員と同行した際等には、先輩からのフィードバックをもらえそうなら、それに越したことはありません。
先輩の真似をする
(入社しているのだから当たり前ですが、)大企業に比べて様々なリソースが限られる中小企業にも関わらず、倒産していません。
なぜか?
業績を支える、事業を引っ張る、エース社員がいるからだと思います。(強烈な創業者も含む)
※なお、これは大企業・中小企業限らず言えると思いますが、エース社員は、必ずしもデキるビジネスマン・どの会社でも活躍できるとは限りません。その会社だから成功している、評価されている、という人も多いというのが、私の印象です。
少なくともしばらくはその会社で働くのだから、その会社で業績を上げていて評価されているエース社員の仕事のやり方を見て、真似て、自分に取り入れるべきだと思います。
社外との繋がりをもつ
先程エース社員について注釈しました。
その会社のエースになっても、他の会社では通用しなかったり、後輩社員や同僚に横展開できるような、再現性あるノウハウを蓄えている人は非常に稀です。
そこで重要なのが、他社・社外との繋がりを持つことだと思います。
具体的には、
・社外のセミナーに参加する
・趣味のコミュニティ
・友人、特に高校・大学時代(ある程度、学力・経験・働き方等が同類になるので、小中学校よりもそれ以上の方が望ましい)
等、会社以外の繋がりなら何でも良いのですが、とにかく外の世界を知る・他流試合をすること。
自分自身に「これではマズイ」という刺激を与えること、また、他社の営業マンが何を学んでいるかを知ることは、とてもプラスになると思います。
社内の競合が少ない分、活躍のチャンス
教育・研修面で不足感がある中小企業で、その中で更に学びづらい営業職ではありますが、社内で競争相手になる同僚も少ないので、少しでも人より勉強して、少しでも光るモノを身につけられれば、飛躍的に活躍するチャンスが転がっています。
その会社での活躍・出世がモチベーションの人はもちろん、そうでなくステップアップに過ぎない人も、今いる会社で評価されることは、どのような面でもプラスに働きます。
自らモチベーションを保って、勉強していくことが重要だと思います。
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